歯周病関連菌の感染が主な原因です。

しかし風邪などの内科的な感染症とは違い、抗生物質服用で菌活動は一時的に抑えられても、無菌化や完治を目指せません。また長期の抗生物質服用では腸内の菌バランスまで壊してしまいますので注意が必要です。

薬の服用で歯周病菌の駆逐を目指せないのは一体何故でしょうか?

歯周病菌の感染(歯石)は目に見えない歯肉の中(歯周ポケット内)に密かに潜んでおり、歯根表面に硬い石(歯石)を作り、表面に粘りのある脚でバイオフィルム(菌集合体)として強固に付着しています。

『歯茎の色や表面上の見た目だけで診断できない』という点に注意が必要です。

お口の中には常在菌も含め700種類以上の細菌が存在し、その中で歯周病関連菌種として30種ほど明らかになっています。中には悪玉菌種が特定されており、、常在菌とのバランスの崩れ(Dysbiosis)や体の免疫力の低下などにより歯周病が発症、進行することがわかっています。

そのため、当院では歯周病にかかってしまった歯の歯周ポケットから菌を採取し、細菌のDNA解析を網羅的に行う『次世代型DNAシーケンサー』という先端バイオ検査を導入しました。

治療前の悪玉菌種を特定したり、治療後には菌数・菌バランスが安定な状態に制御できているかなど、従来では目に見えなかったリスクを数値として捉えられるメリットがあります。

あなたがもし無症状でも不安定な菌バランスなのであれば、何ヶ月も放置していると病状悪化の一途を辿る危険性があります。数値データを確認することは歯周病という『診えにくい病気』を長期管理していくための一助となると考えています。

【歯周病菌DNA検査(自費)】

・ 2回 (治療前/メインテナンス時再評価)の場合  :33,000円(税込) (16,500円/回)

*治療後のみの場合は1回

・ 3回 (治療前/初期治療後再評価/メインテナンス時再評価)の場合 :44,000円(税込)

御所南しげおかデンタルオフィス