深くなった歯周ポケット内部の汚れや石灰化して硬くなった歯石は、歯ブラシだけでは取り除くことができません。 そのため、歯垢のなかで細菌がますます増殖・活性化し、歯周病の悪化を招くという悪循環に陥ってしまうのです。歯周病菌のほとんどは『嫌気性菌』で、酸素が苦手という特徴があります。 そのため、歯と歯のすき間や歯と歯茎のすき間に生じる歯周ポケット内に多く存在します。 歯周ポケットが深くなればなるほど酸素が届かなくなり、歯周病菌が好む環境となります。

もし、歯の周りの歯肉の溝が4〜6mmであれば中等度6mm以上は重度に進行した歯周病の疑いがあります。

また近年行われた国内調査(2016年歯科疾患実態調査)では45歳以上の半数以上に歯周病の所見(4mm以上の深い歯周ポケットや歯肉からの出血排膿)があると示されています。

意外と若い年齢から歯周病にかかっているデータに驚かれる方もいるのではないでしょうか。

あなたが深い歯周ポケットを指摘されたことがありましたら、できるだけ早めに歯周病の専門的教育訓練を十分に受けた歯科医師、衛生士によって調べられるのが望ましいでしょう。

 

御所南しげおかデンタルオフィス